深海の底で息を

生きること死ぬこと

LINEの良し悪し

 

今日はとてもショックなことがあった。

 

元彼ともう出来るだけ関わりたくないのに、

LINEのタイムラインに

新しいプロフィール写真が

表示されていた。

 

スノボに行っている写真だった。

胸を突き刺されたような思いがした。

 

今までの写真は、私が撮ったものだった。

同じように、2年前くらいに、

一緒にスノボに行った時に撮った。

その写真をついに変えられてしまった事も、

私との思い出を切り捨てられたような、

そんな悲しい気持ちがした。

 

当たり前なのに。

もう別れてから5ヶ月経っている。

いつまでも引きずっているのは私だけだ。

 

私と別れた後の彼の写真を見たのは初だし、

そんなものは見たくなかった。

もう彼は、私のまったく知らない彼だった。

3年半もずっと、私の彼氏だった人。

今はもう、私と何の関係もなくなった彼。

 

こっちがあれからずっと

苦しい思いをし続けているのに、

向こうはもうスノボに行く余裕まであるんだ。

 

スノボ。ここがポイントだった。

 

新しい彼女と何処へ行ってもいいけれど、

なんだか聖域を侵された気分で悲しくなった。

そう、スノボと私たちは特別な意味があるのだ。

 

毎年、彼のお誕生日から

スノボ旅行のシーズンをスタートさせた。

数える程しかスノボに行ってなかった彼が、

また再びスノボに行くようになったのは、

スノボ大好きな私の影響だ。

 

ふたりの冬のデートは専らスノボだった。

一昨年、ついに彼は自分もボードが欲しいと言って、

一緒に買いに行って、

一式を見繕った。

 

彼は、どのボードがいいか

どのウェアがいいか、

どのブーツがいいか一々、私に聞いた。

そうやってふたりで選んだのである。

 

グローブは、安いもので水漏れして

手が冷たそうで可哀想だったので、

私がクリスマスにプレゼントしたものだ。

 

その見慣れたスノボの格好をして、

格好つけている、知らない彼の姿。

もう違う誰かにとっての、彼氏。

 

こんなに早く今シーズンもうスノボ行ってるんだ。

ショックだった。

 

私は、彼と別れてから、

スノボ、これから誰と行けばいいのだろう?

きっと誰と行っても思い出しちゃって、

楽しくないだろうな。辛いな…。って

思っていたのに。

 

車で行ってるらしいので、

彼女とふたりきりではなさそう。

たぶん弟カップルと一緒に行ったのだろう。

ということはもう弟に紹介するくらいなんだ。

相手の歳もみんなと近いのかもな…と

いろいろわかってしまうので、辛い。

私の時とは全然違う。

 

勝手にいろいろ想像して

勝手にすごく傷ついてしまった。

何より、何事もなかったように

新しい恋人との新しい毎日を楽しんでいる、

そんな彼を憎らしくさえ思った。

 

彼にどんなに恨みを持ったところで

無意味そのものなので、

私が出来る復習は

彼より、ずっとずっと幸せになることだ。

「あの時、別れてよかった」

そう心から思える未来だ。

 

そうして彼のことなんて

いつかどうでもよくなることだ。

 

気付いたが、このままでは

プロフィール画像だけでうっかりそのうち

見たくない彼女との写真や結婚式や

子供の写真まで見る羽目になるかも。

 

もう二度とこんな思いはしたくないので、

年末でLINEのアカウントを変えようかと

そう思っている。

 

本当に必要な少しの友人のアカウントだけで

あとはもういらないかな。

 

そんなこと、したことないくらい

全部取っておく性格だけど、

もう来年に嫌なことを、少しも持ち込みたくない。

今年のうちにいろいろ終わらせたい。

 

そしてすっきり新年を迎えたい。

心だけでも…。

こんな思いもう懲り懲りだ。

自分が惨めで消えたくなる。

 

あんな薄情で無責任で卑怯な男のせいで。

馬鹿らしい。

あんな男に何の価値があるっていうの?

早く忘れてしまいたい。

 

そんな苦々しい思いでお風呂にひとり、

浸かっていたら

憎らしい感情と裏腹に、

確かに幸せだった頃の事や、

優しかった彼の事を思い出して、

勝手に泣けてきた。

 

熱い涙がボロボロ溢れて

お湯と涙とどっちかわからない。

 

憎らしいけど、

やっぱり悲しいんだ。

ただただ、悲しかったんだな。

捨てられたことが。

 

心が悲鳴をあげているんだ。