深海の底で息を

生きること死ぬこと

よかったこと、わるかったこと

 

【今日悲しかったこと】


元彼から久々にLINEが来た。

お金のことだけLINEが来る。

 

こっちはLINEもしたくないくらい深く傷ついて

ボロボロになってしまってるのに、

振った向こうは案外平気なんだろなあって

忌々しく思う。

 

「久しぶり。元気?」

って書いてあったが元気なワケないし。

白々しい。あんたの裏切りのせいで

こっちは精神ボロボロですわ。

 

かといって

「あんたのせいで、全然元気じゃないわ」

なんて恨み節言う女になりたくないし。

「うん、全然元気!!何か?」

くらい強がる方がいいのかなー

 

どこまで本当のこと言うべきか悩むよね

自分を捨てた男に対して。

 

荷物を取りに行った時、

どんな顔すればいいのだろう。

新しい女と楽しく過ごしてる、

自分を捨てた男の前で。

 

もう私のものじゃなくなってしまった、

違う誰かのものになってしまった、

でもあの頃と同じ部屋で過ごしている

いつもと変わらないような、彼の前で。

なんて残酷な風景だろう。

 

二人で住むはずだった

夢しかなかった筈の部屋で、

私の歯ブラシだけが

とっくに捨てられてなくなっていて、

私の化粧水乳液メイク落としが

どこかへひとまとめに隠されていて、

私がいた形跡なんて

まるでなかったように消されているのを

自分で見なきゃいけないなんてさ

 

ぜーんぜん平気な顔ができたら、

あとで自分自身に「がんばったね」って

褒めてあげたい。

これ以上、自分を惨めにしたくない。

 

くだらない、自分をゴミのように捨てた男に

泣いたり縋ったりしたくないし、

執着あることすら悟られたくもない。

 

なんで住んでもいない部屋の家賃、

払い続けてるんだろ私。

私を捨てたのは向こうなのに。

 

捨てた女にいつまでも家賃を半分負担させて

なんとも思わない、

そのレベルの男だったのだ。

それだけのこと。

 

【今日嬉しかったこと】


ダンボール8箱の仕分けが漸く終わった。

とても億劫だったけど逃げなかった。

結果、少し進んだ。

明日は違う場所にとりかかる。

あと4箱。ゴール見えてきたかな?

 

倒れた日から2ヶ月。

ゆっくりだったけど、確実に前に進めた。

夏真っ盛りだったあの日から、

いつの間にか木枯らし1号が吹いて

とても寒い冬が来ている。

季節の移ろいが早い。

 

焦らず、焦らず。

応援団もいてくれている。

特に、遠くに住む祖母と叔母は

たくさん励ましてくれる。

 

取れないと思っていた床の汚れ、

というか思いっきりこびりついてしまった

美術用のフィキサチーフ。

頑張ったら、とても綺麗にとれた。

すっきり。やってよかった。

 

ずっと気になって1年くらい放置していた

ブラウスのボタン部分、リメイクできた。

これでまた着られる。

 

アクセサリーを選別して、だいぶ処分。

ずいぶんお世話になったアクセサリー箱も、処分。

 

気になってるけれど

後回しにしてしまっていることを

ひとつずつ解決していくと、

やがて進んでいることに気付く。

これは忘れないようにしよう。

 

そして今日一番嬉しかったことの発表。

 

カセットテープの選別を

コツコツしていたら、

昔、妹と録音した音声テープが出てきた。

ラジオごっこ。

幼い妹や、私の歌声。

 

私のピアノも入ってた。

シューベルト、セレナーデ。

こんなに真剣に弾いていたんだな、

と意外に思った。

 

大好きだった歌のカラオケも。

私はそのバンドが大好きで、

本気で音楽の道を目指そうと思ったし、

自分には音楽しかないと

20歳過ぎるくらいまで

ずいぶん長いこと思っていた。

 

14歳の歌声を聴いていたら、

この頃は未来が無限にあって、

このまま本当にバンドのボーカルにだって

なれていたんだなあ。

売れる売れないは別として。

それなのに…

 

その後の私は、その希望を引き継がないで

全部、未来を無駄にしてしまったんだなあ

そして、こんな歳にもなって

いまだにくだらない恋愛事でメソメソしている。

 

14歳の自分にとても申し訳なく思った。

明るくて、未来溢れる声。

何も知らず、輝いていた頃。

小さなことで、一喜一憂していた頃。

ドキドキした頃。

誰にでも、そういう時代がある。

 

自分に胸を張れる毎日を

送れているだろうか?

今の私には、足りないものがたくさんある。