深海の底で息を

生きること死ぬこと

発作

 

ここ一月くらい暫く調子がよかったのだが、

今日は久々にまた夜中、発作が起きた。

静かに寝ようとしたのに。

 

発作というのは、

寝る前、ベッドで暗闇の中、横になっていると

何故だが悪いことや

嫌な気持ちになることばかり考えてしまい、

不安で頭がいっぱいになり

どんどん酷くなりついにパニックを起こして、

涙がボロボロこぼれ、

号泣、嗚咽、呼吸が荒くなり、

ついに過呼吸になってしまうことである。

 

なんとか気持ちを落ち着かせようと

アロマオイルに手を伸ばして

涙を拭いたティッシュに染み込ませたが、

泣きすぎで鼻が完全につまっていた。

少しも香りがしない。

 

発作の直前は胸が苦しくなり、

頭が締め付けられるように痛くなり、

完全に自分の感情をコントロールできなくなる。

 

何か脳の分泌物質に

明らかに異常が起きているのがわかる。

なのでやはり薬に頼るしかないのかも知れない。

 

一瞬で絶望的な気分に堕ちてしまうし、

「もう何もかもが終わりだ」

「こんなに苦しいのなら死んだ方がマシだ」

「死にたい、楽になりたい」

「みじめだ、今消えてしまいたい」

そんな気分でいっぱいになる。

 

まるで死神に取り憑かれたようになる。

とても苦しい。

 

人が自死の決断をしてしまう時は

ほとんどこの突発的な

発作によるものなのではないか。

そんな気さえしてくる。

 

発作というだけあって、

あとで発作がおさまると

「いったいあれはなんだったのだろう?」

という具合に落ち着く。

そんな気持ちも忘れてしまう。

 

泣きたい時は我慢しないで

泣けばいいとは思うが、

悪い感情をどんどんと誘発することもあるので

一長一短だと思う。

 

私の一番の弱点は、

周りに相談できる人がいない所だろう。

家族にも、心配をできる限りかけたくないので

平気な振りをしてしまう。

いつも通りのことをやらなくてはと

家事も頑張ってしまう。

 

そういう無理の積み重ねが

そもそもこの病気の根源だというのに。

 

一番悪化していた時は、

そのいつもの家事すら億劫で仕方なかった。

身体が重苦しく、だるく、

洗う食器もとても重く感じた。

 

朝起きて、朝食を作って食べる事すら、

本当に辛かった。

やり慣れているはずの

ルーティンワークがとても苦痛だった。

 

お風呂にも本当に入る元気がなかった。

髪を洗うことも、身体を洗うことも

髪を乾かすこともすべてが億劫だった。

不潔になっても、どうでもよかったし

着るものにも執着がないので

ボロボロのものを平気で着ていた。

 

今考えると、異常だったなぁと思う。

 

近頃は、夜眠いことも増えてきたし

前のように朝の9時まで頭が冴えてしまい

まったく眠れない、なんてことも少なくなった。

暗いうちになんとか眠りにつける。

 

お風呂も、ちゃんと毎日入れている。

家事も一時期ほど苦痛じゃなくなった。

少しずつだが、よくなってきている。

 

今日はまた発作を起こしてしまったが、

今は落ち着いている。

このまま眠れたらよい。

 

自分でなんとか自分と向き合い、

コントロールするしかない。